健康ブームで運動不足を解消しようとする人、また、「隠れマッチョ」がもてはやされ筋肉を鍛えようという人で、フィットネスクラブが人気を集めているようです。

エクササイズやフィットネスが心身の健康にプラスの影響を与えることは、多くの研究で証明されています。

適度な運動は男性ホルモンのテストステロンを上げることから、夜の生活が充実することも指摘されています。
しかし、最近、激しい運動をやりすぎると、性欲が下がると注意を促す研究結果が発表されました。

トレーニングはほどほどに

ノースカロライナ大学(米国)研究チームは、普段定期的に運動する、あるいはアスリートである男性1,077人に、体型や、運動・トレーニング習慣、性欲に関する質問をしました。

運動習慣についての質問事項には、エクササイズを週に何日行うか、また、1日の継続時間、そしてその強度などが含まれています。

対する回答に基づいて、週に行うトレーニングの時間が短い、中くらい、またはかなり長時間の3つに、そして強度項目では軽い、中くらい、かなり激しい、性欲では、低い、普通、高いグループの3つに分類しました。

これを分析した結果、トレーニングの強度が中くらい、軽い、あるいは時間が短いか、中くらいのグループは、激しいグループに比べ、性欲が普通、または高いと答えた割合は約7倍高いことがわかりました。

つまり、激しい運動を長時間行うグループは、運動量の少ないグループより性欲が低いと回答しているということでした。

研究者は「激しい運動は、心身ともに過労状態を引き起こし、セックスに対する欲求や興味を下げているのだろう」と推測しています。問題は、エクササイズをすることではなく、キツい運動を長時間行うこと。

例えば、1週間に10時間以上トレーニングする男性の15%が、性欲は低いと回答していますが、同じ程度のトレーニングを4~6時間するグループで、性欲は低いと回答した割合は2%だったそうです。

ただ、この結果については、サンプル数が少ないこと、また、データが質問に対する自己回答を分析したもので、性欲の程度にしてもあいまいさが残るとして、さらに正確な研究が行われる必要があるという意見も出ています。(※1、2、3)

どのくらいがやり過ぎ?

それでは、エクササイズはどのくらいでやり過ぎになるのでしょうか。

フィットネスのエキスパート、マムタ・ジョシ氏によると、「止め時」を見極めることが大切だということ。
運動することと同じくらい休むことも体には必要だそうです。
筋肉を鍛える目的でも、休息の間に筋肉は作られるため、特に休むことが重要。

ジョシ氏は「ワークアウトが週、5、6時間を超える場合は要注意」と述べ、「数種のエクササイズ、例えば、カーディオトレーニングやウエイトトレーニング、ストレッチングなどを組み合わせて行うこと。1種類だけを何時間も行うのは間違い」だと忠告しています。

さらに、エクササイズの強度にも注意が必要で、自分の体力や持久力、運動能力に合わせた強度のエクササイズを行うことを勧めています。特に初心者は強度の低い運動から始めること。また、「トレーニングの間にヨガなどリラックスできるものを挟んでもいい」と、話しています。(※4)

自分に合ったトレーニングメニューを作るためには、やはり、専門家に相談し、意見を取り入れていくことが大切でしょう。ジムで頑張り過ぎて、夜、ベッドで頑張ることができなくならないように。

参照URL

※1:Medicine and Science in Sports and Exercise Endurance Exercise Training and Male Sexual Libido
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28195945

※2:Australian Men’s Health Here’s Why Your Gym Routine Could Be Wrecking Your Sex Life
https://www.menshealth.com.au/article/health/gym-routine-wrecking-sex-life

※3:The New York Times Men, Is Exercise Putting a Damper on Your Sex Life?
https://www.nytimes.com/2017/02/22/well/move/men-is-exercise-putting-a-damper-on-your-sex-life.html

※4:The Health Site How too much exercise can do more harm than good!
http://www.thehealthsite.com/fitness/how-too-much-exercise-can-do-more-harm-than-good/